アロエベラと僕

「あろえん」は、父の代から農業を営んできました。もともとはミニトマトや野菜苗を育てていましたが、自分が就農するにあたり、健康志向の高まりを受けて「これまでとは違う農業のかたち」を模索するなかで出会ったのが、アロエベラでした。

最初は小規模に、地域の直売所でアロエベラの生葉を並べたのが始まりです。「ハウスの中を見せてほしい」と足を運んでくださる方や、「とても美味しい」とリピーターになってくださる方が、少しずつ増えていきました。

当時、高齢だった祖母は食事が喉を通りづらくなっていた時期がありましたが、アロエベラだけは「美味しい」と食べることができ、喜んでいた姿は今でも思い出されます。

アロエベラは収穫まで3年かかる作物で、年間を通して安定して生産できるようになるまでには時間がかかりました。それでも今では、全国のお客様にリピーターとして選んでいただけるようになりました。珍しい食材ゆえに生産者は多くありませんが、アロエは昔から日本の文化にも根付いてきた植物です。これからの食生活のなかで、少しでも皆様の健康習慣のひとつになれればと思っています。

生産のこだわり

アロエベラは温暖な気候を好み、沖縄・高知・静岡などが産地として知られています。多くの産地では露地栽培が中心で、ジュースや化粧品など加工品向けの生産も盛んです。

「あろえん」ではビニールハウスでの栽培にこだわっています。ハウス栽培は水管理がしやすいため、できるだけ水分を抑えて育てることができ、ねばりが強く歯ごたえのあるアロエベラに仕上がります。実はこの「ねばりの強さ」は、加工機械にとってはかえって扱いにくく、加工用にはあまり向かない性質でもあります。私たちは、生のまま美味しく召し上がっていただくことを大切にしているからこそ、このねばりの強さにこだわって栽培しています。